はじめての方も
お気軽にご相談ください

院長の臨床メモcolumn

2013.06.20

☆鉄剤の注射の投与方法(鉄のお話その1)

鉄剤のお話。

TSATという鉄の利用率が20%未満+フェリチン(貯蔵鉄)100未満で「鉄剤」を開始するという指針。

これに沿って「鉄剤の注射」を行うかを決定します。

2通りの方法があります。

① 週1回ずつ、合計13回
② 毎回(週3回)、合計13回

どちらが速く鉄分が増えるか?

もちろん②の連続投与ですよね。

グラフにもあるように連続投与は4週間後にはピークを迎えて、鉄剤の中止ともに下がっていきます。

① の毎週投与はゆっくりと上がっていきます。

どちらも予想通りの上がり方ですね。

どっちがいいのか?

13回も鉄剤の投与は必要なのか?

このグラフを見ると連続投与ではピークでは500近く、毎週投与のピークは400近くになっています。

そこまでしてフェリチンを上げる必要ってあるのかどうか??

フェリチン100未満で鉄剤開始は早いのかもしれないと個人的には思っています。