腎臓病外来をやっているといろんな患者さんが来るわけですが、一番多いので「尿検査でひっかかった」という目的で来られます。
当院では尿潜血や尿蛋白や尿沈渣などを行い、さらに血液検査を行います。
腎臓病の原因にはIgA腎症なども腎炎があります。
腎炎の中には「免疫異常」である膠原病というものがあります。
膠原病の中に全身性エリテマトーデス(SLE)などが含まれています。
その膠原病を調べるのに採血で「抗核抗体」をいうものを測定します。
これが40倍未満であれば正常です。
高い方は1万倍を超える時があります。
それでは40倍は正常か、異常か?
診察すると「膠原病ぽくないのに、抗核抗体だけ40倍。。。」微妙だなあという感じです。
この抗核抗体。健常人でも約半数が40倍に出ることがあるようです。
ですから、抗核抗体陽性=膠原病ではありません。
しかし注意があります。
① 初回の場合は他の抗体検査をしておくこと。
② いまは症状がどうもなくても、発症してくる可能性があることから、2-3年は経過観察をしておくこと。
「抗核抗体陽性患者さんの対応について」書かれているサイトをご紹介します。
気になる方はご覧ください。