最近急激に暑くなり、梅雨を通り越して、真夏を感じる毎日です。
患者さんも気温の上昇につれ、血圧が下がりやすく、血圧の薬もどんどん減らしていっています。
気を付けなければならないのが透析日です。
透析中、特に後半は血圧が下がりやすく、患者さんはつらい思いをします。
そうならないように患者さんへの塩分制限は日頃からしつこく指導しています。
塩分と水分はセットであり、塩分を頑張って制限すれば水分摂取も少なく抑えることができます。
ただ、それでもこの季節は透析中の血圧が下がりやすい印象があります。
当院では夏場だけ血圧が下がりやすい方には「間歇補液透析」を行っております。
通常の透析に加えて、30分毎に200mlの透析液を急速に注入します。
そうすると「ぺちゃ」となった血管が再び潤いを戻そうとします。
しかししばらくするとまた「ぺちゃ」となりそうになるので、30分毎に200mlずつ血管内に潤いを戻していくという繰り返しです。
200mlは2分で入れますが、入れた200mlは30分でゆっくりと引いていきます。
そうしないと入れただけでは残ってしまいますからね。
この時期の間歇補液透析は本当に助かります。