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院長の臨床メモcolumn

2012.06.04

MPS研究会に初めて参加して

東京のJR綿糸町駅周辺で行われました。

毎回東京の研究会や学会に行くとどこかで迷います。

路地があると思ったら路地がないし、目印にしていた店があると思ったら店がなかったり。

私の事前の調べ方が甘いのが原因です。

今回も例年通り迷いました。

まさか丸井の上で会場があるとは思わず、その周囲をぐるぐる回っていました。

あたりはJRAの場外馬券売り場がありかなり活気立っていました。

今回の研究会でたくさんの方が参加していました。

実技実習もあり、実際の患者さんも来られており、すごく勉強になりました。

患者さんも痛みに随分と悩んでこられていたようで「世の中に自分のような痛みがある方はたくさんいて、もっと痛みについてわかったほしい」という思いがあるように見受けられました。

私は実技の際にプロの鍼灸師さんに色々と教えて頂きながら現場に即した講習を受けることができました。

患者さんが困っている痛みに対してどう応えることができるのだろうか?

それをみんなで考え、それぞれが答えを探しながら日々精進する。

私も医師として具体的にどう取り組んでいくか?

1回で治ることはありません。

3回4回と継続していくことで徐々に痛みが消えていくようです。

もちろんある痛みが消えるとじつは隠されていた痛みが出現することもあります。

痛みを共感しながらお互い我慢強く治療をしていかなければなりません。

ただし、3,4回してもまったく効果がない場合は「自分の力ではあなたを治すことができない」ということも患者さんには伝えなければならないこともあるとおっしゃっていました。

透析の患者さんも、内科の患者さんも、スタッフも同じ人間です。

痛みの感じ方は人それぞれですが、それを受け入れることができる医師になりたいと思います。