院長の臨床メモ新型コロナウイルス感染症の後遺症をlong COVID-19と呼ばれ、おおよそ罹患2か月以上持続し、他の疾患による症状では説明につかない状態のことを言うようです。
症状が持続する方は１年後でも症状が持続するようですが、症状の程度や数はだんだんと軽減していくようです。
ただ、一つでも症状がある方はQOLが低下し、不安、抑うつ、不眠など精神的な不良を訴える方もいらっしゃるようです。
私自身はlong covid-19をたくさん診察しているわけではありませんが、来院された患者様には漢方薬を処方する場合が多いです。
たとえば、
倦怠感持続している⇒補中益気湯
食欲が出なくて調子が悪い⇒六君子湯
体力が著しく低下し痩せてきている⇒人参養栄湯
何だかやる気が出なくて、不眠⇒加味帰脾湯
頭が重たい、頭痛⇒呉茱萸湯、川キュウ茶調散
咳⇒麦門冬湯、竹じょ温胆湯
などでしょうか。
漢方専門ではありませんが、内科の補完的治療として使用しています。