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院長の臨床メモcolumn

2024.07.29

Leriche症候群

腰部脊柱管狭窄症で整形外科通院中の患者さんが足の冷感と大腿部のしびれで来院されました。
プレガバリン、リマプロストという痛み止めと血流をよくする薬を飲んでいらっしゃいましたが冷感が強く、治らないということで来院されました。
ABIという血流の検査で両下肢ともに低下しており、下肢閉塞性動脈硬化症の可能性が高いと考え、中核病院に紹介しました。

結果は、
「Leriche症候群(ルーリッシュ症候群)」
でした。

Leriche症候群は、

終末大動脈閉塞症ともいわれており、この動脈閉塞というのは、腎動脈分岐部以下の腹部大動脈に始まり総腸骨動脈分岐部周辺にかけてと大動脈の最後の方に発症します。
時に外腸骨動脈ないし浅大腿動脈と大腿部まで及ぶこともあります。
症状は両下肢の間欠性跛行、冷感でひどくなると両下肢のチアノーゼ、両下肢潰瘍になることがあります。