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院長の臨床メモcolumn

2024.01.11

GLP-1アナログの消化器症状の出現時期

糖尿病の治療薬として注目しているGLP-1アナログ製剤。

現在では注射薬だけではなく、内服薬もあります。

血糖降下作用だけではなく、体重減少効果も大いに期待できる薬剤です。

腎臓病域でも推定GFRの低下の進行を抑制したという報告もあります。

しかし、薬の特性上、消化管の副作用があります。

悪心、嘔吐、下痢が有名とされています。

出現時期は、おおよそですが、嘔吐や悪心が1‐2日、下痢は5日間とされています。

薬剤によっては使っていくとだんだん慣れてきて、副作用の症状がなくなる薬剤もありますが、GLP-1アナログはばらつきがあるようです。

ただ、投与量が多くなると副作用の頻度が増えたり、期間が長引いている印象があります。

よく使われる薬剤ではありますが、消化器症状には注意が必要だと思います。

軽度の副作用であれば、血糖降下作用があるので継続したいというときもあります。