紹介状にある言葉が書いていました。
「EOG-MRI」
MRIはわかりますが、EOG?? どうやらプリモビットという肝臓用のMRIの造影剤のようです。
造影剤は以前と同様、ガドリニウムを用いた薬剤のようですが、肝臓、特に肝細胞がんを発見するために開発された造影剤のようです。
従来の造影剤では造影剤のステージの「肝細胞造影相」で肝細胞の見分けがつきづらかったようですが、EOG-MRIでは同相で肝細胞癌の判別がつきやすくなったようです。
理由としては、 正常細胞では造影剤を取り込むようですが、がん細胞では造影剤を取り込まないので、周囲との境界が判別しやすくなるということです。
10年以上前からあるようで、肝臓領域ではスタンダードらしいですね。
いい勉強になります。
ただ、重度腎障害、透析をされる方に関しては、ガドリニウム造影剤である以上、安易な使用は腎性全身性繊維症(NSF)を発症する可能性があり、慎重に判断する必要があります。