現在DPP-4阻害薬で上市されているのは8種類です。
腎臓病や透析患者さんで使いやすい薬としては、デイリーのテネリアとトラゼンタ、ウィークリーとしてはマリゼブがあります。
食事摂取で血糖値が上昇すると、小腸からグルコース依存性インスリン分泌刺激ペプチドであるGIPや、グルカゴン様ペプチドであるGLP-1が分泌され、インスリンが分泌します。
インスリンが分泌されることにより血糖値が下がります。
DPP-4はこのGLPとGLP-1の働きを弱めます。
ですので、DPP-4阻害剤というのはGLPやGLP-1の働きを維持してくれるので、インスリンの分泌を増やしてくれます。
副作用としては低血糖があり、注意する点としては腸閉塞やお腹の手術をしたことがある方はお腹の張りや痛みを訴えることがあるので注意が必要です。