(概要)
‐DOACは心房細動における脳塞栓の発症を抑制する薬剤である。
‐心房細動は日本に100万人いるとされ、新規発症は年間10-20万人といわれている。
・DOACにはプラザキサ、イグレサルト、エリキュース、リクシアナがある。
‐腎機能が悪化するとDOACの効果が延長し、出血のリスクが助長される。特にプラザキサ、リクシアナでは注意が必要である。
‐4剤ともに、クレアチニンクリアランスの低下(50未満)、血清クレアチニンの上昇(1.5以上)で減量すると添付文書に記されている
(感想と印象)
DOACを服用中の患者では少なくとも1年に2回腎機能のチェックが必要といわれている。
DOACで腎障害をきたしやすいというわけではなく、知らず知らずに腎機能が低下し、上記のとおりDOACの効果が延長し、出血のリスクが上昇することが懸念される。
心房細動の患者は腎機能低下の危険因子でもあることから、定期的な腎機能のチェックはいずれにしろ必要である。