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院長の臨床メモcolumn

2021.05.14

CRA症候群

①慢性腎臓病になると内因性EPO濃度が低下し貧血になる。

②貧血になるとレニン―アンギオテンシン系が亢進して、血圧が上昇したり、心不全のリスクが上昇する。

③また同系統が上昇するとCKDの悪化リスクにもなる。

④腎臓と心臓が悪くなると、貧血も進行しやすくなる。

 

貧血、腎臓病、心臓病は相互に関係しており、これをCRA症候群という。

 

CKDステージ4では約30%、ステージ5では80%以上で貧血となるため、心不全のリスクになりやすく、腎臓自体にも影響が出てくる。

 

腎性貧血の管理は心臓にも腎臓にも有効である。