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院長の臨床メモcolumn

2023.10.01

CKD-MBDの講演(PTH)

  • シナカルセットでは骨折率、心血管イベント、血管石灰化、酸化ストレスマーカー、抗酸化作用、血管内皮機能のいずれも有意に抑制あるいは改善するエビデンスがある。
  • 新たな知見としてPTHが高いと尿酸値がかくなる。⇒透析患者では腸管のABCG-2トランスポーターが亢進している。PTHが上昇するとこのトランスポーターの発現が抑制されるため尿酸値が上昇しやすくなる。この状態にシナカルセットを投与するとPTHも下がり、尿酸値も減少する。保存期腎臓病でも濾過機能の低下だけではなく、副甲状腺亢進症により尿酸が上昇する可能性がある。
  • PTHは尿毒素物質であることからPTHが高いと腎性貧血に影響が出てくる。PTH300以上では腎性が強くなる傾向がある。シナカルセットとビタミンDでは、シナカルセットの方がESA投与量が少なかったと報告されている。また、シナカルセット投与群の方がHb10以上で達成率は上昇する報告もある。
  • PTHは左室肥大、免疫力低下、炎症、筋萎縮、尿酸上昇など多面的に関与しているといわれており、早期に管理するべきであるといわれている。