透析の患者さんの入院理由として、シャント狭窄が最も多いといわれています。
一般的には、前腕のシャントが使用されている方が多いので、前腕の皮静脈の狭窄が多いとされています。
しかし、時に「セファリックアーチ(Cephalic Arch)」というところが狭窄することがあります。
• 上腕の撓側皮静脈(Cephalic vein)が腋窩静脈(Axillary vein)へ合流する部分
• アーチ状の部分は、血流が急に曲がるため、血管に負担がかかりやすい場所
狭窄が疑われたときにシャントエコーを行いますが、前腕と違って見えづらい場所でもあり、同定が困難なこともあります。
狭窄部位の頻度から言うと
①吻合部
②吻合部近傍
③橈側皮静脈(前腕)
それらと比べると頻度が低いと思われます。