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院長の臨床メモcolumn

2012.06.15

6時間透析を行っている施設はすごい

抄録を読んでいると最近、透析時間を延長している施設があるようです。

医療者や患者さんの気持ちもありますが、透析時間の延長や長時間透析は体を元気に維持できます。

食べれる量も増えるからでしょうね。

確かに長時間透析をされている方は栄養状態が良くて、貧血もなく活気がある様な気がします。

ある施設が糖尿病患者さんで6時間透析における生存率について発表されていました。

糖尿病患者さんは糖尿病のない患者さんに比べて一般的にですが予後はよくないといわれています。

この施設は6時間透析にして予後はかなり良くなっています。

日本透析学会の平均を比べると…

①5年生存率:プラス26.2%

②10年生存率:プラス19.4%

③15年生存率:プラス16.2%

でした。

どれも驚くべき生存率の高さです。

「長く生きればいいというものではない」

「人生短く太く。」

と思われる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、もし患者さんが元気に動けて、歩けて、食べて、生きていきたいという思いがあるのであれば長時間透析は最も有効な透析方法と思います。

ただし、オンラインHDFか通常のHDかどうかは記載されていませんでした。