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院長の臨床メモcolumn

2018.07.30

高尿酸血症は慢性腎臓病の原因になる

尿酸のお話は何度もしてきていますが、

やはり、

尿酸が高いのは慢性腎臓病の主な原因になりそうです。

日本人を対象とした研究で、尿酸値と末期腎不全の発症のリスクについて調べた研究があります。

それでは尿酸7以上では7以下と比べて優位に末期腎不全になる確率が高くなるといっています。

高血圧や糖尿病はもちろんリスクとなりますが、それらに相当、場合によってはそれらを上回る危険因子となっています。

一昔前ではそのようなことは考えもしなかったものが、今では明らかなに慢性腎臓病のリスクといえそうです。

最近では、新しい尿酸の薬に、抗酸化作用があると報告されています。

腎臓病の進行や心血管イベントには酸化ストレスが関与しており、尿酸血だけではなく、新しい尿酸の薬が重大な病気への進行を予防できる効果も期待されています。

透析患者さんもしかりだと思いますが、透析患者さんにおいても、今後の研究結果(新しい尿酸薬と予後など)が期待されます。


ある患者さんが描かれました。
真ん中は私でしょうか?