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院長の臨床メモcolumn

2018.11.30

非アルコール性脂肪性肝疾患

脂肪肝はアルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)があります。

NAFLDの多くは肥満やメタボリックシンドローム等を基本とし発症します。

飽食の時代である現代においては肥満やメタボリックシンドロームが悪化し、脂肪肝の頻度は高いと言われています。

脂肪肝は糖尿病、心筋梗塞や脳梗塞などの血管病のリスクとなるので注意は必要です。脂肪肝を軽視してはなりません。 治療の基本は食事と運動療法になります。体重を3%減らせば、肝臓の脂肪変性が消失すると言われています。

減量と言うのは非常に難しく、離脱することも多いですが、根気よく続けて、運動習慣や食事を習慣化してしまうことが大切だと言われています。

運動して減量することを期待しますが、体重だけではなく、良質な筋肉を作っていくことも大切なことです。

糖尿病を合併する場合には、薬物療法と併用することがあります。

脂肪肝を伴った糖尿病の場合、商品名アクトスというインスリン抵抗性改善薬が有効だと言われております。

それ以外の薬剤に関しては現在のところ、十分なエビデンスがまだないと言われています。

いずれにせよ、脂肪肝が多いと言うことが間違いありません。適切な食事、適切な運動を心がけていきましょう。