透析患者さんには下肢閉塞性動脈硬化の方は比較的多くいらっしゃいます。
当院ではフットチェックやABIを行いますが、引っかかる方はいらっしゃいます。
ABI異常があれば基本的には下肢動脈の造影CTやエコーが必要です。
フットチェックで引っかかれば、局所の治療や場合によっては皮膚科や形成外科の治療が必要になってきます。
しかし、そうはいってもなかなか症状や外見上異常が出現するまでは検査したくない方もいらっしゃいます。
また造影CTやエコーで下肢閉塞性動脈硬化がわかっても、下肢PTA(風船治療、ステント治療)をしたがらない方もいらっしゃいます。
その場合は基本的には薬剤治療となります。
基本的にはプレタール。
しかし脈拍が上昇することや動悸がすることもあるので、その場合はドルナーやアンプラーグを使用します。
また、脳血管や心臓の血管に異常があり、さらに下肢閉塞性動脈硬化があればぷらびっくすをリスク軽減のために投与します。
あとは重症虚血で足潰瘍がある場合は、上記の内服薬にさらにリプルやパルクスなどの注射を透析ごとに行います。
フットチェックやABIチェックは必要です。
健康な足を維持することは透析室の重要な責務です。