透析患者さんの検査で、時に大腿骨や腸骨に骨嚢胞を認めることがあります。
骨嚢胞は透析アミロイドーシスの一つで10年以上の透析患者さんに認めることがあります。
透析患者さんの中で、骨嚢胞の症状が60%にも及ぶとされる報告もあります。
特に手関節周囲の骨に多く見られるます。
他に、大腿骨頚部に生じる骨嚢胞が、骨折の原因となるケースも報告されています。
アミロイド骨嚢胞病態では、アミロイド線維が滑膜に沈着し、それにより骨吸収が進行して骨嚢胞が形成されるといわれています。
アミロイドーシスを抑えるためには透析液の清浄化、β2MGの除去が有効とされています。