東海大学腎臓内科の駒場先生の講義を拝聴した。
駒場先生は、腎臓病が原因で発症する副甲状腺亢進症を研究している日本を代表とする若手の先生です。
・DOPPSではPTH900以上、日本では500以上で骨折率が高くなる。
・死亡リスクに関しては、カルシウムやリンほどではないが、PTH300以上で高くなる。
・PTHが高くなると
1 骨折のリスク上昇
2 心肥大、貧血の進行、免疫力低下など
3 筋萎縮 脂肪の減少
治療薬としてはシナカルセットなどのカルシウム受容体作働薬がある。
1 PTH30%以上低下が約60%
2 PTH高値にかかわらずPTH低下効果あり
3 腫大の大きさにかかわらずPTH低下
4 海外の大規模研究や日本のMBDー5D研究で心血管イベント抑制=血管石灰化抑制効果
シナカルセットに続いて発売されたエボカルセットは注射薬であり、消化器症状が緩和されている。さらにPTH低下作用が強いと考えられている。