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院長の臨床メモcolumn

2023.09.10

透析患者とCOVID19

日本透析医会雑誌38(2)2023に新型コロナワクチンに関する論文が掲載されていた。

・第5波と透析患者のワクチンの効果

⇒ワクチンなしとワクチン2回接種では、ワクチン2回接種したほうが感染時の酸素需要が少なく(オッズ比0.197)、生命予後も良好(オッズ比0.464)であった。=オッズ比0.197とは2回目となしと比べると約80%酸素需要の機会が少なかったという意味。

・第6波以降の致死率

⇒未接種や1回接種では6.3%、2回目接種では5.2%、3回目接種では2.0%。回数とともに致命率は低下した。別の報告では、5回目ワクチン接種後の死亡率は2.0%だったとし、50歳未満では0%だった。

・抗体値と入院

⇒4回目ワクチン後のブレイクスルー感染では入院したほうが抗体値は低く、症状が重いほど抗体値が低かった。

・透析患者の治療方法

レムデシビル点滴、モルヌピラビル内服、ソトロビマビブ点滴。

特に透析患者では感染1日以内のモルヌピラビルの早期投与で救急医療受診は約80%抑制されたと報告されている。

当院も透析患者さんに対しては早期にモヌルピラビルを処方し、現在のところ入院には至っていない。