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院長の臨床メモcolumn

2013.11.08

透析患者さんや糖尿病患者さんの足を守る

当ブログでも何度か下肢閉塞性動脈硬化症について書いてきました。

下肢閉塞性動脈閉塞症は足の動脈が詰まってしまう病気です。

ひどくなると足が黒くなって壊疽になり、切断や感染症になってしまうという病気です。

また、下肢閉塞性動脈硬化症があると、脳梗塞や心筋梗塞の可能性も高いと言われています。

グラフにもありますように、閉塞性動脈硬化症の方の生存率は進行性大腸がんの方とほぼ同じと報告されています。

閉塞性動脈硬化症にも程度があって、重症であればあるほど予後が悪くなります。

特に重症と言われる重症化し虚血の方は1年死亡率も高いです。(患者数は少ないですが)

閉塞性動脈硬化症は通常は「歩くと足が痛くなる」などの症状がありますが、困ったことに20-50%の方が症状を自覚することがないという点です。

ですので知らない間に進んでしまう可能性あります。

閉塞性動脈硬化症は本当に怖い病気です。

そういう点でも早期発見、早期治療が必要です。

下記の方は一度は動脈硬化の検査(血管年齢検査)を受けてくださいね。

○65歳以上

○50歳以上の糖尿病患者さん

○タバコを吸っている患者さん。

足を守ることは全身を守ることにもなります。

是非検査を受けてください。