はじめての方も
お気軽にご相談ください

院長の臨床メモcolumn

2016.08.11

透析患者さんの現状と予後

透析患者さんは現在約31万人いらっしゃいます。

おおよそ400人に1人といわれています。

これまで透析導入患者さんは増えてきていますが、最近は横ばいです。

透析患者さんもやはり高齢化が進行し平均67.2歳といわれています。

今後、また透析患者さんは2021年まで増えるといわれていますが、透析施設自体は増えているので、一つのクリニックあたりの透析患者数は現状の73人/1施設からもう少し早い時期減るかもしれません。

全体として寿命は延長してきているのが朗報で心筋梗塞や脳梗塞による死亡は減ってきているようです。

一方で、悪性腫瘍や感染症が増えてきています。

心血管病に目が行きがちですが、悪性腫瘍には十分注意が必要です。

悪性腫瘍は早期発見が一番です。

感染症に関しても早期発見は重要ですが、運動不足、栄養栄養、サルコぺニアは生命予後に大きくかかわってきます。

栄養、運動、悪性腫瘍の早期発見について考えていくことが今後の透析施設にとって大きな責務になってくると思われます。