透析患者さんのリンは重要ということは誰でも知っています。
透析学会では透析前のリンが3.5-6.0となっています。
しかし下の図を見ると、リンがかなり低い人はいいのですが、3.7以上の方はリン吸着剤を飲んだ方がいいという結果になっています。
通常は6.0以上になればリン吸着剤を飲んでいこうということになりますが、生命予後を考えると「4.0-5.0」がベストということを考えると、リンが5台でも早めにリン吸着剤を飲んだ方がいいと思われます。
リンは血管石灰化、異所性石灰化、かゆみなどの点から下げた方がいいということは間違いありません。
薬は多くなりますが、積極的なリン吸着剤摂取でリンを下げることは生命予後の向上につながります。
以前はカルタンだけでしたが、リン吸着剤の種類もかなり増えてきました。
患者さんの予後は「透析」を中心として、栄養、運動を重きにおいていますが、部分的に取り上げると「リン」もかなり重要なウェイトを占めてきます。
患者さんにはリン吸着剤を飲みつつ、しっかりと食べていただいて、元気に過ごしていただきたいと思っています。