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院長の臨床メモcolumn

2024.11.19

透析患者さんのかゆみ

透析患者さんのかゆみのことを透析掻痒症と言います。

つまり、透析患者さん特有のかゆみがあります。

透析患者さんでは、尿毒症性物質の蓄積、透析膜が血液に接することによる免疫反応、オピオイド受容体のバランス異常があります。

皮膚は皮下の腺が萎縮し、脱水状態のような状態になり乾燥することも悪影響を与えます。

上記のような状態により、皮膚で炎症性サイトカインが発生されたり、μオピオイドが過剰に発言し、反対にκオピオイドが抑制されます。

これらによりかゆみを誘発します。

かゆみが発症すると、気分的にイライラしたり、落ち込んだり、不眠に陥ることもあります。

薬剤としては基本的には、保湿剤、ステロイド剤、抗ヒスタミン剤となります。

血液透析患者さん特有の薬剤として、内服薬であればナルフラフィン、注射薬であれば最近発売されたコルスバ®となります。

コルスバは眠気、不眠の副作用が少なく、臨床試験では効果発現が速やかであり、効果が約1年間持続したという報告もあります。

注射薬であることから確実に投与できるというメリットもあるといえます。