慢性腎不全が徐々に悪化し、クレアチニンが上昇してくると必然的に透析に話しになります。
当院は透析導入後の教育や指導はある程度できるようになりましたが、保存期腎不全の教育指導はまだまだです。
現状ではあくまで私が外来診察外に時間を取って話をしている程度です。
外来でももちろんお話はしています。
まず透析方法について。
血液透析、腹膜透析、腎移植の話をきちんとすること。
そこでもし血液透析を選択される場合は食事やその後の生活について。
透析になると生活が変わってしまうという不安は誰しもが持っています。
透析に入ると確かに生活に変化は生じますが、決して人生の終わりではないということ強い言い続けています。
あとは透析時間についても説明をしています。
保存期の指導は看護師も交えてした方がよほど効果的ですし、患者さんの不安も軽減できることがあります。
看護師の視点というのは医師の視点とは違い、より患者さんサイドに立った目線でお話しすることができます。
また患者さん側も医師には言いにくいことも看護師さんであれば質問できることも大いにあります。
ですから保存期指導は医師、看護師の両者で進めていくべきであり、もし血液透析を選択されたら臨床工学技士にも協力してもらってより理解してもらえるよう努めていくべきだと考えます。