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院長の臨床メモcolumn

2012.04.23

透析中の血圧と家庭血圧に気をつける季節

季節の変わり目がやってきています。

春は本当にいい季節で心もお穏やかになる日が多くなっています。

しかし春の天気、気温は変化しやすいですよね。

ただ気温は温かくなっているのは間違いないです。

それに伴い血圧が変動してきている方が増えてきています。

気温に敏感な方は家庭血圧が低下してきています。

そうなると降圧剤の効き目が強くなり、透析中も除水による血圧低下と重なって、後半にしんどくなります。

このような方は素早く対応し、降圧剤を減量する必要があります。

ここで注意すべきことは減量はあわててはいけません。

数カ月、患者さんの体は同じ降圧剤で体が慣れています。

その時に血圧が低いからって一気に降圧剤を減らすとリバウンドが来て血圧が上昇するか、血圧の乱高下が出現するかということになります。

最終的に降圧剤を減らすことにはなりますが、回診ごとでもいいので透析中の血圧と家庭血圧とのバランスと何より患者さんの症状(立ちくらみなど)を見ながら調整しなければなりません。

このさじ加減って本当に難しい。。。と毎年思います。

リバウンドが来ずに、乱高下を作らずに降圧剤を調整していくのは医師の手腕にかかってくると考えています。