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院長の臨床メモcolumn

2011.12.06

透析中の笑いって。。。

何となくですが、透析中のテレビで好きなテレビやおもしろい番組があると患者さんの血圧が下がりにくいような印象を持つ時があります。

非科学的ですいません。

特に笑いがある時はそのような感じです。

もちろん血圧が低下する原因は除水速度をはじめとして、降圧剤やドライウェイトなど様々な因子があります。

教科書的ではありませんが、何となく感情も関係しているような気がしてなりません。

また「話していると血圧が上がってきた」ということもよく耳にします。

ということは何らかの刺激が自律神経(交感神経)を活発化させて血圧や脈拍を上げているのでは!?

笑い自身は免疫力や自己治癒力を高めて、健康を増進させる力があります。

「笑い」ってすばらしいものです。

笑いの実験でナチュラルキラー細胞という免疫とつかさどっている細胞が活発化するという報告は多々あるようです。

感情や情動はどこからくるんだろう?

恐らく脳の中枢から発生し、筋肉や内臓に反応を与えるものと思います。

脳を刺激していけばいいのかなあ?

でも脳を刺激しても血圧が上昇しないでしょうね。

透析中の血圧維持に大切なのは交感神経です。

交感神経がある程度亢進している状態では血圧は下がりにくいです。

リラックスすると副交感神経が有意となり、血圧や脈拍は下がりやすくなります。

脳と交感神経は別物ですが、笑いを中心として快適な刺激はひょっとすると血圧維持に貢献するものかもしれません。

もし、笑いなど何らかの快適な刺激が交感神経の働きをよくするのであれば、透析中に交感神経を高める工夫(DVDなど)ができるかもしれません。

一度、笑いと自律神経を調べてみようと思います。