血液透析は通常の腎臓に対して人工腎臓と名付けられています。
それでは人工腎臓は通常の腎臓の機能のどれくらいをカバーしているのでしょうか?
1日は24時間、1週間は168時間です。
もし1回4時間×週3回透析をやっているとすると。。。
通常は168時間ずっと腎臓は働いているわけですから。
それを週12時間の透析でわると
透析時間12時間÷168時間=7.1%になります。
すなわち血液透析は本来働く腎臓の7.1%分カバーしていることになります。
海外のデータでも約10%というデータもあります。
患者さんそれぞれの条件で、同じ時間でも透析の効率は異なりますが血液透析は本来の腎臓の10%くらいしかカバーできていないことになります。良くて20%くらいでしょうか。
そう考えると、できる限り腎臓そのものの働きに近付けた方がいいという点から透析時間の延長や透析回数の増加が最も理にかなっており、患者さん自身の体にもいいことと思います。