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院長の臨床メモcolumn

2022.01.11

自己免疫性膵炎

40歳代男性

腹痛と背部痛があり受診されました。

CRPは正常でしたが、アミラーゼが軽度上昇していました。

急性膵炎を疑い、CTを撮影したところ、膵全体が腫れていました。

アミラーゼ以外の所見は陰性であり、しばらく様子見ていましたが、アミラーゼが正常化しないため、基幹病院に紹介しました。

最終診断名は「自己免疫性膵炎」

自己免疫膵炎のガイドライン【案】によると、


A.診断項目
I.膵腫大: a.びまん性腫大(diffuse) b.限局性腫大(segmental/focal)
II.主膵管の不整狭細像: a.ERP b.MRCP
III.血清学的所見高IgG4 血症(≧135 mg/dl)


というのが主な内容。

その他にも病理や他の画像所見などいろんな項目はあります。

基本的治療としてはステロイド治療となります。