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院長の臨床メモcolumn

2022.03.17

腹膜透析の講演

本日、訪問看護師とケアマネの方々を対象に「腹膜透析の臨床」という題で講演を行ってきました。

腹膜透析は透析の中では少数で、認識は少ないと思いますが、腎代替療法の中の選択肢として重要な治療方法と考えています。

腹膜透析の一般的はケアの話に加えて、対象が在宅を専門にされているということもあり腹膜透析で最期を自宅で迎えるラストPDについても話をしました。

私自身はラストPDの経験はありません。

ラストPDはもともとPDを行ってきた患者さんでしか行えないような印象を持っています。

HDをしていて、体が弱ってきた段階でPDに切り替えることができないからです。

最期の時まで考えて、PDを選択する人は少ないかもしれません。

ただ、超高齢者で家族のサポートが十分ある方は、PDを選択するかもしれません。

個人的に思うことは、高齢者で最期を自宅で迎えたいという方は、導入時期にPDを含めた透析方法について説明をきちんと受けることが大切ということです。

透析を選択すべき時に、透析医師、透析看護師の話を患者、患者の家族だけではなく、介護を支えるケアマネや訪問看護師など介護チームにも十分理解し、支えてもらう必要があります。

この地域にも介護サービスを受けながら腹膜透析を行っている方もいらっしゃいます。

増えそうで、増えない腹膜透析患者ですが、私も微力ながら地域の腹膜透析患者さんを支えていけるよう努めてきたいと思っています。