16日土曜日の神戸新聞で腎臓リハビリテーションについての記事が掲載されていました。
透析患者さんに対しては安静を重要視されていましたが、近年、心臓リハビリテーションと同様、運動していったほうが生命予後がいいと報告があります。
生命予後というのは命の長さということにもなりますが、もちろん動ける体を維持して行く期間が長くなると解釈してもいいかと思います。
高血圧や糖尿病には薬がありますが、運動機能を高める薬はありません。
起き上がる、立ち上がる、歩くなどの筋力、筋持久力は生きていくうえで大切なことであり、これらの低下は自分自身が常日頃実感してくるものです。
「だんだんと立つのができにくくなった」
「歩く速度が遅くなった」
など、他人ではなく、自分で実感していきます。
これらに対しては運動をしていくしかありません。
歩くのもよし、ラジオ体操、サイクリング、水泳、ゴムを使っての大層でもいいですし、介護サービスを利用している方は通所あるいは訪問リハをされてもいいと思います。
「じっとしているほうが何事もなく無難である」ということも一理ありますが、その時はよくてもだんだんと筋肉は弱ってきます。
心臓や血圧などの問題がなければ運動は推奨します。
透析中の運動療法もありますが、できれば透析ない日の運動をしていただきたいと思います。