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院長の臨床メモcolumn

2012.04.29

腎移植の相談を受けました。

透析導入をして数年の男性がいらっしゃいます。

仕事もされています。

透析を導入して、透析時間の問題、シャントも問題、生活習慣の変化、仕事への影響などによりどうも精神的に不安定になっています。

そこで生体腎移植の相談を受けました。

糖尿病性腎症の患者さんです。

糖尿病性腎症の方も腎移植はできます。

膵臓腎臓に関しては膵臓の問題もありますが、この方に関しては腎移植のみで大丈夫です。

ABO血液型、HLA、クロスマッチなどの問題もあります。

しかし今の移植医療であれば完全に一致しなくても移植できる技術が発展してきています。

糖尿病患者さんの腎臓の生着率や生命の生存率も移植した方が明らかに良好です。

ですから生体間では色んな気持ちが交錯しますが、可能であれば移植は推進します。

移植後も糖尿病は消えません。

進行してしまった動脈硬化も消えません。

ですが頂いた大切な腎臓ですので、食事管理をきちんとして過ごしていってほしいと思います。

まだ覚悟はできていないようです。

確かにいいことばかりではありません。

急ぐ話ではありませんので時間をかけて心配事を取っていきたいと思います。