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院長の臨床メモcolumn

2019.07.24

老衰が死因の第3位

2001年以降老衰の死亡原因が増加しており、2018年に第3位となりました。

僕が研修医だったころは、何となく老衰かなあと思う方に対しても、老衰というものは自然なものなので死亡理由に当たらないと思っていました。

心不全など何かしらの一般的によくある病名をつけていたように思えます。

また、老衰という診断名に違和感を覚える家族もいらっしゃった時代かもしれません。

しかし、時代は変わってきたように思えます。

老衰という自然死を受け入れていく時代になってきたように思えます。

特養でも仕事をしていますので、私も実際の利用者さんと接していると「老衰」を言葉が適切ではないかという場面も遭遇します。

特養は病院とは違って生活する場ですので、なおさら『病名らしい病名』ではなく、「老衰」という言葉を選択してしまうのかもしれません。

80-90歳の方々がほとんどで、ゆっくりではありますが、人間ですからどなたも衰えてきます。

仮に、どなたかが「心不全」でなくなったとしても、「老衰」というものがベースにあるので、穏やかに「老衰」で亡くなられたと解釈してもいいのではないかと思っています。