GLP-1作動薬は食前も食後血糖も低下する薬剤で、これまで毎日製剤ではリキスミア、バイエッタ、ビクトーザ、週1回製剤ではビジュリオンがありました。
この中でバイエッタとビジュリオンは禁忌で、その他も慎重投与でした。
その中で今月に発売される「トルリシティ0.75㎎皮下注」は透析患者さんにも使えそうです。
グラルギンインスリンと比べて、血糖降下作用が強く、HbA1cも良く下がります。
この薬剤は治験の段階で、正常な腎機能患者さん、軽度から重症の腎臓病患者さん、透析患者さんのデータがそろっていて、透析患者さんでは通常血中濃度が上がるところですが、このトルリシティではほぼ変わっていませんでした。
ということは「安全に」、かつ「週1回」で効く可能性があるということです。
自分でできない方には週1回当院で皮下注射をしてあげることもできます。
現在自分でできない方はトレシーバを毎透析毎に投与していましたが、それよりはトルリシティの方が効果があるかもしれません。
低血糖に注意しながらもこの、週1回GLP-1作動薬トルリシティは十分効果が期待できると考えます。