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院長の臨床メモcolumn

2024.01.03

痛み止めのトラマール

痛み止めといえばロキソニンやアセトアミノフェンなどのNSAIDS。

ただ、痛みが強い場合はトラマールが処方されることがあります。

トラマールはオピオイド系ではありますが、麻薬の扱いではなく、比較的使用しやすいです。

保険適応→非オピオイド鎮痛剤で治療困難な下記疾患における鎮痛
○疼痛を伴う各種癌
○慢性疼痛

嘔吐や嘔気には注意が必要ですが、便秘は少ないといわれています。

効果発現はおおよそ1.5時間くらい、半減期は5-6時間程度です。

慢性腎臓病や透析の方は通常量を使用すると血中濃度が高くなるといわれているので、おおよそ半分にします。

通常は25㎎から開始し、100㎎などに増やしていきます。(最高は400㎎)

腎臓病の方の場合は12.5㎎から開始し、75㎎を頭打ちにしています(たぶん、25㎎から開始しても大丈夫なような気はします。75㎎にしているのは、トラムセットが2錠/日までなので)。

もし増やすとしたら徐々に増やしていくと思いますが、CKDの方で100㎎を投与したことがありません。

ちなみに、トラムセット=トラマール37.5㎎+アセトアミノフェン375㎎の合剤のことです。