30代歳の女性がいます。
以前から肩こり、頭痛に悩まされていて、ロキソニンが離せませんでした。
色々試されたようですが、結局ロキソニンが一番効くということで常用されています。
先日あまりにひどい頭痛とめまいがあったので、まず頓服として五苓散を処方しました。
しかし全く効きませんでした。
以前、「低気圧の時に五苓散」をご紹介しましたが、効く方は即効効きます。
この方には「五苓散」は効かないと判断しました。
お話を聞くとどうも生理周期と関係しているようでした。
片頭痛には「ツムラ呉茱萸湯」が有効なことが多いです。
特に冷えがあって、発作時には肩~首にかけれ著明に凝って痛くなる方にはよく効きます。
また頭痛発作の時に吐気も併発することが多いですが、呉茱萸湯はこれも緩和してくれます。
今回の場合は、呉茱萸湯も効くと判断しましたが、月経周期と関係していることからツムラ加味逍遥散を併用しました。
4日後から図うつなどの症状が軽減し、ロキソニンの量が減っていきました。
さらに7日後には楽になり、ほとんどロキソニンも飲まなくなりました。
非常によく効いてよかったです。
女性は月経は順調であったとしても、実は月経に関係している悩みが多いような気がします。
排卵時、生理前、生理中などそれぞれの時期があります。
漢方薬もそれに合わせた投与方法と時期があります。