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院長の臨床メモcolumn

2014.03.29

昨日のニュースウォッチ9

ニュースウォッチ9は毎週月曜日ー金曜日午後9時からNHKで放送されています。

昨日は「透析患者さんの事前の透析中止の確認」について報道されていました。

認知症などで自分が自分と分らなくなったときに透析を中止するべきかどうか?

認知症だけではなく、終末期に中止するべきかどうか?

非常に難しいと思います。

ご自身で判断できない状態なので、ご家族にその判断をゆだねることとなります。

非常に難しい決断であり、決断後のご家族自身がその選択についてよかったのか、よくなかったのか自問自答を繰り返します。

ある病院では透析患者さんに対して事前確認を行っていました。

その中の約7割が「中止」を希望されていました。

1割は「継続」を希望されていました。

中止の割合が多いのはやはり自分がわからない状態で自分のため、家族のためにも中止したほうがいいという意思があるのかもしれません。

中止と継続、7割と1割、割合はどうであれ、考えておくべきなのかどうなのか。。。

その報道にあった先生は「生活するための透析であったのが、認知症になると生きていくための透析となっている。」とおっしゃっていました。

考えさせられます。

透析医師である以上、患者さんには元気に長生きをモットーに頑張っていますが、人間いつかは最期がやってきます。

透析患者さんに限らず、すごく大切だけれどもやや切なくて、勇気の必要になる問題ですね。