10月からコロナワクチンの定期接種が始まっている医療機関もあるかと思います。
このたび、コスタイベ®というコロナワクチンが明治製菓ファルマより発売されました。
このワクチンはmRNAワクチンという点では一緒ですが、RNAを複製する酵素であるレプリカーゼが含まれていることにより既存のmRNAワクチンにくらべてmRNAが増幅しやすく、持続的に抗原たんぱく質が作られるというものです。
少量のmRNAで長期間予防効果が発揮することが期待されるということです。
このワクチンもオミクロン株、今年の流行株であるJN-1,KP-3も含まれています。
当然ながら中和抗体は有意に増加します。
ワクチンの有効性に関しては
プラセボと比べて発症者が56%減少、重症化が95%減少という報告があります。
他に、このワクチンは既存のmRNAワクチンとの臨床試験が実施されています。
中和抗体の抗体価はドジナメランに比べて、やや高い印象がありますが、統計的には非劣性となります。
優れているとは言わず、「劣ってはない」という表現になります。
気になる副反応に関しては既存のワクチンとほぼ一緒くらいでしょうか。
気になるところは
①1バイアル当たり16人分という点(1回の接種に16人分使うことが少ない)
②生食に混ぜないといけない点(他の薬剤は混ぜなくていい)
あとは、レプリコンワクチンで世間に話題になっていることでしょうか。