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院長の臨床メモcolumn

2024.06.09

慢性腎臓病と認知症

当院では透析治療を行っており、週3回、透析の患者さんと出会います。

一般的には透析患者さんでは認知症になりやすいといわれていますが、自分の印象としては決して多くないような気がします。

それは専門家による診断を受けているわけでもなく、当院でも日常生活に支障をきたさない限り認知症のテストをしないのであくまで印象レベルの話となります。

昨日の話に戻ると、腎臓が悪くなると、脳の血管も悪くなることがあります。

小さな脳梗塞、白質病変などにより脳血管性認知症になるリスクは十分にあります。

推定GFRが低下するごとに認知症の発症リスクが高くなりという報告もあります。

腎臓病治療を行うことは、脳卒中の世増だけではなく、認知症の予防にもなりえます。