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院長の臨床メモcolumn

2023.05.15

必須アミノ酸

最近、サプリメントなどで必須アミノ酸(EAA)が発売されています。

必須アミノ酸は9種類あって、体の中で産生されないため、食事などでとる必要があります。

・ バリン:筋肉の維持や修復

・ ロイシン:筋肉のエネルギー代謝

・ イソロイシン:血糖値の調整

・ トレオニン:免疫細胞や組織の生成

・ メチオニン:タンパク質やDNA合成に関わる

・ リジン:コラーゲン生成に関わる

・ フェニルアラニン:神経伝達物質や甲状腺ホルモンの生成

・ トリプトファン:セロトニン生成。不眠改善効果もある

・ システイン:脂肪酸代謝や解毒作用

このうち、バリン、ロイシン、イソロイシンはBCAAとして筋力アップや筋肉増加などで発売されていますね。

ロイシンはたんぱく質産生のスイッチともいわれており、重要なアミノ酸といわれています。

必須アミノ酸は動物性たんぱく質に多く含まれていますが、脂質が多いデメリットもあります。

植物性たんぱくはEAAは少なめで、吸収率もやや落ちますが、ダイエット効果はありそうですね。

タンパク質は1色当たり20g-30g程度取りたいところです。

特に、朝のたんぱく質が重要です。

寝ている時にアミノ酸が消費されるため、朝のたんぱく質摂取は非常に大切なものとなります。

朝から肉、というわけにはいきませんので、牛乳、納豆、豆腐、(魚などあればいいですが)などは気楽にとることができるかもしれません。

若い方で時間のない方はEAAのサプリ(粉末)を使用されているかもしれません。

腎障害の方は、たんぱく質の取りすぎには注意が必要ですが、朝のたんぱく質摂取は気を留めないと不足するかもしれませんね。