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院長の臨床メモcolumn

2011.10.29

心掛けていくこと

透析で大切なことは患者さんを苦痛なく、できるかぎりの訴えなく、安定して透析をしてもらえる環境をつくることにあります。

そのためには色んなことに注意をしなければなりません。

食事摂取状況、睡眠状態、運動や散歩などの活動状態、薬剤の調整、ドライウェイトの調整など。

もちろん透析時間、透析回数、透析方法、透析液の清浄化も関係してきます。

大切なことは患者さんの中心は透析ではないということです。

患者さんの生活を充実させるための手段の一つと考えます。

手段の一つといってもその手段の方法がまずいと生活全体が崩れてしまいます。

ですから透析を行い、接していくということは患者さんの生活を支えていることにもなります。

かといって透析さえすればいいというものではありません。

患者さんの生活の中での食生活をサポートしていく必要もあります。

あと忘れてはならないのが運動です。

仕事されている方もそうですが、御高齢の方には極力散歩などの外出を勧めています。

運動は何物にも勝るものだと思います。

当院の地域は坂が多く、散歩といえども重度の運動ともなってしまいますができる限り5000歩以上は歩いてほしいと思います。

万歩計を使っている方もいらっしゃいます。

はじめはしんどくて、面倒くさいといっていた方でも習慣化すれば気持ちも晴々としてきます。

そんなかたを見ると運動は素晴らしいと感じます。