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院長の臨床メモcolumn

2017.01.18

尿酸と動脈硬化

尿酸といえが痛風ですが、最近では尿酸といえば動脈硬化とか腎臓病とか高血圧という風に考えが拡大されてきています。

尿酸血が上昇すると尿酸自体が血管内皮細胞に悪さしたり、関係のある酵素XOR)がNAを不活性化し、ダブルで血管内皮細胞が障害されます。

血管内皮細胞が障害されると高血圧になったり、動脈硬化の原因になったりします。

つまり、尿酸が高いのは高血圧や糖尿病と同様動脈硬化の原因になります。

尿酸血の場合、特に深夜から早朝時にXORの影響で血管内皮障害が進行されるとも言われ、一日として尿酸血を管理する必要があります。

高尿酸血症の治療目標は6未満といわれていますが、このような血管内皮細胞や腎障害を予防しようと思うと、4-5くらいに厳格に下げた方がいいとも言われています。

尿酸治療薬が増えている現状を考えると、今後、尿酸治療は大きく変化してくるものと思われます。