女性の尿酸値は男性より低い。
女性では、腎臓の尿細管にあるURAT-1という尿酸を再吸収するトランスポーターが男性より少ない。
そのために、尿酸は再吸収されず、尿に排泄される。
つまり、男性より尿酸排泄量が多いので体内の尿酸値が少なくなる。
注意しなければいけないのは、
男性も女性も高尿酸血症は7以上となったときであり、治療レベルも8以上になる。
男性と女性と同じ基準としていいのか?
もちろん、ガイドラインでそのようになっているので問題はないが、
慢性腎臓病では6-7台レベルでも女性ではCKDの悪化リスクとなると報告されている。
ガイドラインに沿いながらも女性のCKDや痛風を見るときは、尿酸値がやや高めくらいでも注意しなければならない。
参考程度だが、TRAT-1の減少は女性ホルモンが関与しているといわれており、閉経後には増加する。
そのため尿酸値が上昇することがある。