尿酸といえば痛風や結石をイメージすると思いますが、このたび2017年の動脈硬化性疾患予防ガイドラインでは新たに尿酸の記載が追記されました。
動脈硬化「予防」ということで非常に重要なガイドラインになります。
糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満も重要ですが、このたびステートメントとして高尿酸血症も動脈硬化性疾患の危険因子であると明記されております。
高尿酸血症自体が、脳卒中や心筋梗塞の危険因子になり得るということです。
また慢性腎臓病の発症や腎臓病の進行にも寄与しています。
それでは治療、つまり、尿酸を低下させることで動脈硬化性疾患を予防できるかどうか?
記載ではアロプリノールしかありませんでしたが、高用量アロプリノールで脳卒中や冠動脈疾患の発生を抑制できたと記されています。
治療レベルは尿酸8.0以上と記載されています。
動脈硬化予防となるとあの病気もあるし、この病気もあるし、薬もたくさん飲まないとということになりますが、まずは食事などご自身を見直すことも大切です。