気温差はまだありますが、季節の変わり目をはっきり感じますね。
すごしやすい季節ですが回診ではちょこちょこ血圧が上昇している患者さんがいらっしゃいます。
それでは本当に気温と血圧は関係があるか?
もちろん関係はあります。
気温が低くなればなるほど血圧は上昇します。
しかし驚いたデータがあります。
海外の論文で高血圧患者さんを対象に高温期、適温期、寒冷期の3段階の気温でどういう差が出るか?
なんと午前0-6時の血圧は暑かろうが寒かろうがほとんど一緒でした。
起きている8時~22時の間では寒ければ寒いほど血圧は上昇しました。
正直言って以外でした。一日を通して血圧は上昇すると思っていましたから。
これをみて思ったことは眠っている間気温差で変わらないということは、起きた時の血圧が要注意ということになります。
つまり午前6-8時の起きた時に冬の寒い環境では血圧上昇の程度が強くなるということです。
実際、冬の心臓病や脳卒中の発生は午前中に起こりやすいといわれています。
どうもこの急激な血圧の上昇は交感神経が関係しているようです。
起きた時に温かい布団の中から出た時に体全体が冷気にさらされます。
この時に身体の隅々の末梢血管が収縮し血圧が上がってしまいます。
喫煙や肥満のからはさらに血圧が上がりやすいので要注意ですね。