今や有名になった順天堂大学医学部病院の便秘外来を行っている小林教授。
小林教授が書かれた書物です。
「便秘外来の方は治療を受けると3-5kgやせていく」と書かれています。
食べ物は腸で吸収されます。
便秘の方は腸内が汚れているので腸で作られた血液もドロっとしているようです。
そのような血液は細胞も嫌がって細胞に取り込まれないので周囲に脂肪が蓄積されて、内防脂肪や皮下脂肪になるようです。
つまり、便秘ということは粗悪なガソリンを全身に送っているのと同じであり、燃費が悪く代謝機能も低下すると記されています。
治療としてはまず腸内の環境をよくして、腸内の老廃物を排泄しようということです。
主に便秘になりやすい方は3パターンあるようです。
①腸の蠕動運動に問題のある方
②肛門括約筋に問題のある方
③自律神経が安定していない方
①の方は腸の動きが悪く、食べ物が腸に長く滞在するので異常発酵(腐敗)を起し、腸内環境が悪化します。食事、自律神経のバランス障害、糖尿病、薬剤などが関係しているようです。
②の方は直腸に便がたまってくると「排出せよ」という指令が出るのですが、肝心の腸のセンサーが鈍ってしまって、排出指令が出なくなっている方です。出産、加齢、腹筋低下などが問題になっているようです。
③の方は交感神経と副交感神経のバランスが悪化している方です。リラックスできる時が少ない方です。一種のストレス状態と言えるでしょう。
①-③のタイプがあるようですが、まず便秘って何?ということですが、
小林教授の定義は
毎日出ないと便秘と思う人が多く、便秘外来を訪れる患者さんの半数はそのような勘違い。排便しなければいけないというストレスが便秘になってしまうことがある。
3日に1回でもすっきり出ればOKということです。
便秘というものは
・腹部に張りや違和感がある。
・食欲が落ちることがある。
・排便に違和感や不安を感じる。
この3つの中でどれか一つでも当てはまる人は便秘の可能性があるということです。