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院長の臨床メモcolumn

2014.05.23

中等度腎障害の方に対するフェブリク(尿酸薬)の評価

フェブリクという比較的新しい尿酸低下薬があります。

この薬は体内で尿酸を参戦するのを抑える薬で、以前はザイロリックに代表される尿酸を下げる薬の種類です。

フェブリクはザイロリックと違って肝臓で代謝されるので比較的腎臓が悪くても使いやすいですね。

以前、このブログでも紹介しました。

http://www.kitauraclinic.jp/blog/blog/2012/08/

この薬は尿酸低下作用も強く、腎機能低下の進行を抑えることも期待されています。

いままでは中等度腎障害では使用しづらかったのですが、このフェブリクでは安心して使用できます。

10㎎から使用し、20㎎、40㎎と増量し、尿酸値目標6.0を目指します。

今後、「FEATHER試験」というフェブリクとプラセボと比較し、フェブリクがどれだけ腎機能悪化の抑制効果があるかを調べる研究も始まるようです。

尿酸高い=尿路結石、痛風

だけではありません。

尿酸高い→腎臓病の発症や腎臓病の進行

ということがわかってきます。

尿酸値にも注意していきましょう。