久しぶりの漢方の話。
猛暑のせいか、食欲が減ったり、下痢しやすいなど胃腸の症状が出てきている方がいます。
疲れやすくて、元気がない、いわゆる気虚、脾虚の状態です。
このような方に啓脾湯を処方することがあります。
啓脾湯の中には、気虚の基本役である四君子湯のうち、人参、白朮、茯苓、甘草がはいっています。
さらに、下痢に対しては蓮肉と山薬という収斂作用のある生薬を含んでいます。
あとおなかの張りを抑える陳皮も入っているので消化器に優しい漢方薬といえます。
あまりに下痢がひどいときはロペラミド屯用を使用しながら効果を見極めます。