非常にわかりやすい内容でした。
倉原先生の記事はすごく参考になり、わかりやすい。
経験的にも発熱などの副反応が多いとIgG値も高い印象はある。
この記事の中の論文も拝見した。
確かに、38度以上の高熱が出現した方はIgG値が高い
その中の一つの論文では、男女ともに体温が高いほど、IgG値が高かった。
これまでの海外の報告では女性の方が副反応が生じやすいということが報告されていることから、女性の方が副反応は出現しやすいものの、効果の恩恵は受けやすいかもしれない。
しかし、気になったのは、この中の引用論文で55歳以上の方に関しては、体温が上昇してもIgGが高くなったものの統計的な有意差が出なかった点である。
体温が高いとIgGが高くなるというのは全年齢で言えないかもしれない。
我々の検討でも、発熱など含め副反応が多いほどIgGが高かった。
しかし、その傾向は年齢を無関係にすると、その傾向は消失した。
つまり、若い人は発熱など副反応が出やすく、IgGも高い。
ご高齢の方は発熱は出にくい。かといって効果がある人はある。
自分が調査した分野で色んな報告があるのは興味深い。
下記のファイルは当院のデータ。
3回目を行った患者さんは、
「発熱が高かったから効果あるやろう。」
「副反応が全くなかったから効果がないのかも」
という言葉をよく聞く。
いずれにしろ抗体はブースターでかなり上昇するのは間違いない。
その中で、体温が高い方がIgGが高い傾向であったという話である。