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院長の臨床メモcolumn

2024.08.10

マイコプラズマ肺炎

最近、小児科ではマイコプラズマ肺炎が流行しています。
4年に1度の流行があるといわれていますが、最近もそのような傾向があるのでしょうか?
コロナ前では2016年に流行していましたので、それからちょうど8年にはなります。

マイコプラズマ肺炎は市中肺炎で、健常な若年者に好発し,上気道感染症,下気道感染症を引き起こします。
初発症状は発熱,全身倦怠感,頭痛などがおおいです。
気になる咳嗽は初発症状出現後3〜5日から始まることが多く,乾性咳嗽から後期には湿性咳嗽に移行します。喘息様気管支炎の症状をきたすこともあります。
軽症例が多く,家庭内,学校内,職場内での流行が主体.乳幼児期から繰り返し感染し終生免疫は獲得しないので再発の可能性はあります。
他に、合併症として、
嗄声,耳痛,咽頭痛,消化器症状,胸痛は約25%、皮疹は6〜17%と報告されています。

COVID-19が流行している現状ですが、中にはマイコプラズマ肺炎が隠れている可能性も十分あると思います。
治療薬はマクロライド系抗生物質となりますが、耐性菌も出現してきているため、ニューキノロン系抗生物質が投与されることもあります。